日経カバコ月次ウォッチ(2013/11)

はじめに(←本シリーズの説明)



※単位は円、純資産および終値は1口当たり。▽はコールプレミアムを示す。
※日経平均株価および日経平均カバードコール指数は日本経済新聞社によります。
※権利行使価格は推定価格をプロットしたものです。
※1565純資産および終値は東証のページから数値をプロットしています。
※コールプレミアムは大証のデータを参照しています。


 
11月SQ価格は14,013.07円となり権利行使価格の15,000円を下回りました。

12月SQの権利行使価格は15,000円、コールプレミアムは55円と思われます。


以下はSQ前日の日経平均株価終値に1.05を乗じた数値を超える最少の権利行使価格と、その権利行使価格のSQ日のコールプレミアム終値を調べたものです。実際の分配金は費用や配当などにより必ずしもコールプレミアムの合計と同じではありません。

SQ月
 権利行使価格
 コールプレミアム
11月
15,000円
110円
12月
15,000円
55円
01月
未定
未定
合計



過去の分配金はこちらを参照ください。

10月25日の決算で一口当たり324円の分配が行われると発表がありました。私は390円±αの分配金を予測していたのですが、経費がかかったのか思っていたよりはやや少ない感じです。10月の分配金が確定したことにより、2013年の年間の分配金は1,680円となりました。年初の1565_日経カバコは一口11,330円でしたので、分配利回りはなんと14.8%という驚異的な数字です。

日経カバードコール指数は年初から10月末時点までにおいて10,056.92→12,609.75、+25.4%となっています。1565_日経カバコの純資産は年初から10月末時点までにおいて11,363→12,495、+10.0%となっていて、ここに分配利回りの+14.8%を足した合計が+24.8%です。大まかに言って指数の変動の半分以上がオプションプレミアムによる利益でありそれが分配された、ということになりそうです。

ここで重要なのは日経平均との比較です。日経平均株価は年初から10月末時点までにおいて10,688.11→14,327.94、+34.1%でした。したがって10月末時点までは日経カバードコール指数に連動している1565_日経カバコを保有するよりも、日経平均連動型のインデックスファンドもしくはETFを保有している方がリターンが勝っているのです。

原資産(ここでは日経平均)のある水準以上の値上がり益を放棄することによってオプションプレミアムを得るというカバードコール戦略の特徴がとても印象的です。カバードコール戦略は日経平均の上昇についていけなかったのでした。

以上のことから1565_日経カバコの分配利回りに目を奪われるべきではないと思います。トータルリターンの観点からは日経平均連動型のインデックスファンドもしくはETFを購入して一部を売却した方が高いリターンを実現できたのですから。

とはいえこの先がどうなるのかは誰にも分かりませんので私は1565_日経カバコを継続保有します。日経平均連動型のインデックスファンドやETFを的確に利益確定する自信がないのと、膠着局面に強いカバードコール戦略が好きだからです。これはすなわち日本経済はそんなに成長しない、ということに賭けていることになります。



日経カバードコール指数と1565_日経カバコの純資産の差異を見てみましょう。9月26日に9月末の配当分だけ純資産が増加しましたが、決算により10月25日に分配金の分だけ下落しました。この先も分配が続いた場合に純資産が元本を割り込んでしまう、つまり元本まで分配してしまうのではないか気になります。どうなるんでしょうね。


このグラフの詳しい説明はこちらの記事を参照ください。



日経新聞社の日経指数月次レポート(PDF)で日経カバードコール指数がトピックとして紹介されていました。詳しい内容はリンク先のPDFファイルを参照いただければと思いますが、このブログでも日経平均株価と日経カバードコール指数をチェックしていきたいと思います。

以下は日経平均株価と日経カバードコール指数をそのままプロットして差異をとったグラフです。日経指数月次レポートでは日経カバードコール指数を換算して日経平均株価と起点をそろえていますが、このグラフでは換算していません。

このグラフで何が分かるかというと、日経平均株価と日経カバードコール指数の差異が縮小する方向(差異グラフが右肩上がり)で推移しているので、このグラフの期間では日経カバードコール指数の方が日経平均株価よりもリターンが高い、ということが表現されているのです。

ここのところの日経平均株価は14,000円近辺で一進一退していますので、こういう状態ではカバードコール戦略によるオプションプレミアムがものをいうということなのでしょう。



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