【雑感雑文】自力本願その3

MRIインターナショナルの資金消失事件以来、いろいろなことが思い浮かんできます。連休前半には実家に帰って休んでいたのですが、疲れが(主に精神的な)とれてきたのかななどと感じています。

前回、前々回では、某和牛商法や本件のような投資話と、インデックスファンドやETFを対比させる形で雑文を書きましたが、もう一つ別の切り口がありました。

それはAIJとの対比です。みなさまご存じだと思いますが、AIJの資金消失事件では中小企業の厚生年金基金の資金が消失してしまいました。

「MRIは投資家自身の選択の結果だから同情する必要はないが、AIJは厚生年金基金の失策であり中小企業の社員には責任がない」、そういう言説も一面の事実であります。そして厚生年金基金だけではなく、年金制度そのものに歪みがあることも事実です。しかしながら二つの資金消失事件に共通する要素があります。それは個人の選択したことにせよ選択の余地がないことであるにせよ、最終的には自分に跳ね返ってくるのだから自分でチェックできることが望ましい、ということです。

※話しが跳びますが、国の政治も同じです。税金の使い方を有権者はチェックしなければなりませんし、その結果を受け止めなければなりません。選挙で投票しない人は政治に参加する権利を放棄することになります。

個人的な所感としては、日本のサラリーマンは年金などの資産運用のみならず、税務処理についても、会社に任せすぎだと思っています。年末調整の時期になると、部署でとりまとめている庶務の方が懸命に書類をチェックします。これは徴税業務を民間企業が代行しているわけで、サラリーマンの多くは自分が納めた税金・保険料がいくらなのか、意識していないかもしれません。

自分でやりましょうよ。っていうか、やらせてくださいよ。年金も、税務も。

できない、面倒くさい、ではなくて、それを可能にすることが教育の目的で、複雑で難しいならば簡素化するインセンティブが働くではありませんか。

年金について、昔は個人で分散投資を行うことが難しかったので基金で運用することに合理性がありました。今では金融商品の発達により、私のような一個人ですら世界に分散投資を行うことができるようになりました。

資金消失事件が起こると、やれ監視体制を強化すべきであるとか投資教育が重要だと言われますが、法ではチェックしきれないと思われすし、現状で必要性のないことを勉強するほどみなさんはヒマではないはずです。

サラリーマンの税務申告も会社任せではなく個人が行うようにする。これこそが投資教育の第一歩なのではないかと思う次第であります。

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コメント

全くの同感です

このシリーズ、楽しみにしてました。というかシリーズになってしまったというか…(笑)

給料天引きになってて大部分の人にとって「楽」になっていますが、その一方で

どんな名目の税金(や保険・年金)が

どれだけの料率で引かれてて

その税金(や保険・年金)がどんな風に使われているか

コレを意識している人の少なさ…いや、「意識しなくてもやっていける仕組みづくりのしたたかさ」が問題なんだと思います。今でこそやってないようですが、職場の同僚なんか給料明細を見て、手取り部分だけをメモして捨ててるのを指摘すると「フトコロに入ってくるお金が判ってればそれでいいじゃん」なんて返される始末。

最初の二点はちょっと調べればすぐにわかるものだし、それを把握しないまま最後の「税金(や保険・年金)の使いみち」ばかりを叩いている人の多い事多い事。

お恥ずかしい話なのですが、ここ数年で年収が大幅Downして「そもそもどれぐらいの税金を払っているのか」と計算したトコロ…子育て支援などで受けているサービス分に満たない額しか払っていない事がわかって、かえって申し訳ない気分になったぐらいです…

(いや、人生というロングスパンで考えたら収支トントンや先食いしているだけでたくさん払う事になるのかもしれませんが)

積極的に納税すべきだ!みたいな理論をふりかざそうとは思いませんが、せめて「現状の把握と認識」ぐらいは個人個人それぞれが意識してるほうが、自分はイイと思ってるんですがねぇ…

No title

>モ人SYO-GO さん

このエントリ、いつか読んだ橘玲氏の著作を下敷きにしています。本文で断っておくべきでした。すみません。

私も、税金をいくら納めているのか知っている方がよいと思っていますが、知るも知らないも個人の自由なんでしょうね。(知ってしまうと不愉快になるので生活の質が下がるかもしれませんし・・・、といってしまうと本末転倒ですかね)

※話しがそれますが、サラリーマンへの健康保険料と厚生年金保険料は、重すぎます。社会「保険料」と呼ぶならば給付・反対給付均等の原則を意識してほしいですし、所得の再配分機能を持たせるならばはっきり「税金」と呼んでほしいです。社会保険料なら厚労省の管轄、税金なら財務省の管轄と、お役所の事情らしいですね。

子育て支援などの行政サービスは、納税額の多寡とは関係なく、法で定められた当然の権利ですから、無駄なく有効活用していただきたいです。有効活用していただくことによって、共同体の必要経費としての税金を納めた甲斐があるというものですよ。

※また話しがそれますが、私は生活保護についても同様に考えていて、必要な人がどんどん使えばよいと思っています。制度を利用することが問題なのではなくて、依存しきってしまうことが問題なのだと思います。もちろん個別の事情があるでしょうから、一概には語れませんが。

日本において投資教育が進まないのは、結局お金のことを考えようとすると税金の存在を意識せざる得ず、税金にまつわるエトセトラに納税者の目を向けさせたくない当局の意向が底流にあるからなのではないか、というと邪推がすぎるでしょうか。

・・・。

推敲不足な連作を投下してしまいました。シリーズというつもりはなかったのですが、またネタが浮かんだら同じテーマで雑文を書いてみたいと思います。お褒めいただき恐縮です。

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