軍事的投資仮説【--】(ポストスクリプト)
※この記事は歴史的事実や金融商品のリスクなどを厳密に検証したものではありません。いわゆる「ネタ」ですので、軽い気持ちでご覧ください。(狼狽えてしまいますから本気で反論しないでくださいね、というエクスキューズ)
全8回にわたる「軍事的投資仮説」でしたが、いかがでしたでしょうか。「アセットクラス兵科説」本編よりも長く、厚くなってしまって私自身が驚いています。今回はポストスクリプト、追伸ということで後書きをさせていただきたいと思います。
最初に謝辞です。この「軍事的投資仮説」を私に書かせた張本人(注:感謝をこめて)はモ人SYO-GOさんです。 この方なくしてこの連載はありませんでした。「アセットクラス兵科説」を気ままに書いていた頃、折りよくこのブログを訪れてお褒めいただいたのが始まりでした。そしてモ人SYO-GOさんを導いてくださり、応援メッセージを賜りました、ちんあおさんも恩人です。お二人が私のブログ記事をご紹介してくださっていますので、リンクを張らせていただきたいと思います。
たまにはマイナスサムゲームのお話でも@ちんあおの小さなお金のブログ:ちんあおさん
たまにはこういう捉え方もいいんじゃない? @これが我が家の生存戦略:モ人SYO-GOさん
恩人です、などと書くと、ご両人は謙遜なさると思います。ですが事実ですので仕方ありません。
ネタ自体は私の頭に存在していたんだと思います。しかしながらそれが形になるにはご両人の、それも意図しなかったであろう偶然の行動が必要でした。
たとえるならばエンジンです。燃料はありました。でも着火するためのスパークがなかったんです。それを提供してくれたのは他ならぬモ人SYO-GOさんとちんあおさんです。
もしもこの連載を楽しんでいただけたならば、どうかご両人の存在を想っていただけると幸いです。またお二人に対してはこの場にて御礼申し上げます。 モ人SYO-GOさん、ちんあおさん、あなた方がいたから私はこのシリーズが書けました。ネタを思いついたというよりも、書く気になりました。やる気が出ました。そして私自身、書いていて楽しかったです。本当にありがとうございました。
さて、それではこの連載の裏話をしてみましょう。連載のきっかけは上述の通りです。執筆(ちょっと大げさな表現ですね)しているときのことを書いてみます。
実はこの全8回の「軍事的投資仮説」は、基本的に全て2012年から2013年の年末年始の休み中に書き上げています。しかしながら・・・。
何度も読み返し、何度も修正しました。誤字脱字、こじつけとはいえ論理展開や結論がおかしくないかどうか、誰かを中傷したり傷つけたりする内容がないかどうか確認するためです。また、自分で読んでいて笑ってしまったりして、端から見たら変な人丸出しでした。
各回ごとの思い出(?)を書いてみます。
一回目と二回目は、資産運用の主体となる株式、すなわち騎兵にまつわる有利と不利を書きました。これらはスムーズに書けました。前シリーズを書いていたときにも意識していたんだと思います。
三回目と四回目は、具体的な売買戦術を書きました。三回目のナンピンとバイ&ホールドはすらすら書けたんです。ところがご覧いただいて分かるように、四回目のインカム&キャピタルの両ゲインの話しは、難儀しました。難産でした。
それから三回目の後に「辺境防衛軍的積立投資法」を掲載しているのは意味があります。いみじくもモ人SYO-GOさんがコメントにて言及なさったとおり、要塞線だけに話しがつながっていて、ここで私のやり方をお話ししておきたいと思ったのです。
五回目と六回目は、投資家の対比になっています。しかしながらここは大変苦労しました。個人投資家と機関投資家の対応が、市民軍と傭兵軍、非正規軍と正規軍というわけで矛盾してしまったからです。この矛盾は解決できませんでした。なのであきらめてそのまま書きました。正直に言って気持ち悪いです。どちらかを落とすことも考えましたが、五回目は兼業と専業、六回目はアマチュアとプロ、どちらかを切ることができませんでした。矛盾したままになっているのが心残りです。
それから、四回目の剣と刀、六回目の金融商品の優劣と運用結果の件は、後付けです。確認・修正のため、読み返していたら思いついてしまったネタです。最初から書いていたわけではありません。正直に白状します。
七回目はインフレ・デフレを自然現象にたとえました。「こじつけぢから」の本領発揮です。お金の流れが水の流れに似ていることは、議論を待たないと思います。当初は津波をイメージしたのですが、不謹慎なのでやめました。この回自体を落とすことも考えましたが、債券と現金がインフレの直撃を受けることは、特に今後、意識しておく必要がありますので残すことにいたしました。
八回目は戦略と戦術です。最終回にこのテーマについて書くことは、実は後になってから決めました。最初に思いつきそうなことなんですが、シリーズを着地させることよりも、できるだけたくさん書こうと思っていろいろテーマを出していった最後に出てきたんです。我ながらちょっと意外でした。内容はグランドフィナーレにふさわしく(?)、さっぱり結論が分からない終わり方になっています。ですが「これでいいのダ!」と思います。「正解がない」が正解なんですから。
以上が連載の内容についての思い出ばなしです。結局のところ、テーマを思いついたものについては特に落とすことなく全部書きました。書き方には配慮しましたけれど。
次に、年末年始に連載の書き溜めをしていた頃の私のことをお話しします。
私の特異体質、というわけでもないのですが、実は秋口からこのかた数ヶ月来、私は精神活動、たとえば読書をしたり文章を考えたり計算ロジックを考えたりすると熱っぽくなるというやっかいな症状に苦しんでおりました。心因性発熱(高体温症)というらしいですね。ったく、某ゲーム機じゃあるまいし。
・・・。
すみません、不適切なことを申し上げました。
そのため、熱さまシートを何枚カピカピにしたか分かりません(←誇張です)。
ですが、拙いながらも、自分で一応満足できる内容で連載を完結させることができました。本当によかったです(上述のとおり、一部心残りや不謹慎な内容になっていないか心配なところもありますが)。
※現在は上記症状は改善されておりますので、どうぞご心配なく。また、自分で書きたくてやっていることであって、誰かに強制されたりプレッシャーを受けたという事実はありません。念のため。
このブログ自体は私の資産運用記録として続けていきますが、「アセットクラス兵科説」および「軍事的投資仮説」についてはここで一旦筆を置くことにいたします。またインスピレーションに恵まれたら続編を書いてみたいと思いますが、続編があるかどうかは現時点ではなんとも言えません。
とはいえ私は寓話や歴史、戦史や軍事理論が好きですので、そういったものに絡めて雑感雑文を書くことは大いにあり得ます。みなさまにおかれましては、引き続き私の無駄話にお付き合いいただけましたら、本ブログ管理者として感謝感激に堪えません。
今後ともご愛顧(?)のほど、よろしくお願い申し上げます。
業務連絡です。急な海外出張が入りまして、1月23日から2月3日(予定)まで中国に行ってきます。その間はブログの更新を休止しますのでご連絡まで。3月にも出張があるかもしれません。
このシリーズはゆっくり読み直しながら投下するつもりだったんですが、何が起こるか分かりませんので出発前に完結させることにしました。ここのところ毎日投下していたのは、こういう事情があったんです。投下の裏話です(笑)。
でわまた。
全8回にわたる「軍事的投資仮説」でしたが、いかがでしたでしょうか。「アセットクラス兵科説」本編よりも長く、厚くなってしまって私自身が驚いています。今回はポストスクリプト、追伸ということで後書きをさせていただきたいと思います。
最初に謝辞です。この「軍事的投資仮説」を私に書かせた張本人(注:感謝をこめて)はモ人SYO-GOさんです。 この方なくしてこの連載はありませんでした。「アセットクラス兵科説」を気ままに書いていた頃、折りよくこのブログを訪れてお褒めいただいたのが始まりでした。そしてモ人SYO-GOさんを導いてくださり、応援メッセージを賜りました、ちんあおさんも恩人です。お二人が私のブログ記事をご紹介してくださっていますので、リンクを張らせていただきたいと思います。
たまにはマイナスサムゲームのお話でも@ちんあおの小さなお金のブログ:ちんあおさん
たまにはこういう捉え方もいいんじゃない? @これが我が家の生存戦略:モ人SYO-GOさん
恩人です、などと書くと、ご両人は謙遜なさると思います。ですが事実ですので仕方ありません。
ネタ自体は私の頭に存在していたんだと思います。しかしながらそれが形になるにはご両人の、それも意図しなかったであろう偶然の行動が必要でした。
たとえるならばエンジンです。燃料はありました。でも着火するためのスパークがなかったんです。それを提供してくれたのは他ならぬモ人SYO-GOさんとちんあおさんです。
もしもこの連載を楽しんでいただけたならば、どうかご両人の存在を想っていただけると幸いです。またお二人に対してはこの場にて御礼申し上げます。 モ人SYO-GOさん、ちんあおさん、あなた方がいたから私はこのシリーズが書けました。ネタを思いついたというよりも、書く気になりました。やる気が出ました。そして私自身、書いていて楽しかったです。本当にありがとうございました。
さて、それではこの連載の裏話をしてみましょう。連載のきっかけは上述の通りです。執筆(ちょっと大げさな表現ですね)しているときのことを書いてみます。
実はこの全8回の「軍事的投資仮説」は、基本的に全て2012年から2013年の年末年始の休み中に書き上げています。しかしながら・・・。
何度も読み返し、何度も修正しました。誤字脱字、こじつけとはいえ論理展開や結論がおかしくないかどうか、誰かを中傷したり傷つけたりする内容がないかどうか確認するためです。また、自分で読んでいて笑ってしまったりして、端から見たら変な人丸出しでした。
各回ごとの思い出(?)を書いてみます。
一回目と二回目は、資産運用の主体となる株式、すなわち騎兵にまつわる有利と不利を書きました。これらはスムーズに書けました。前シリーズを書いていたときにも意識していたんだと思います。
三回目と四回目は、具体的な売買戦術を書きました。三回目のナンピンとバイ&ホールドはすらすら書けたんです。ところがご覧いただいて分かるように、四回目のインカム&キャピタルの両ゲインの話しは、難儀しました。難産でした。
それから三回目の後に「辺境防衛軍的積立投資法」を掲載しているのは意味があります。いみじくもモ人SYO-GOさんがコメントにて言及なさったとおり、要塞線だけに話しがつながっていて、ここで私のやり方をお話ししておきたいと思ったのです。
五回目と六回目は、投資家の対比になっています。しかしながらここは大変苦労しました。個人投資家と機関投資家の対応が、市民軍と傭兵軍、非正規軍と正規軍というわけで矛盾してしまったからです。この矛盾は解決できませんでした。なのであきらめてそのまま書きました。正直に言って気持ち悪いです。どちらかを落とすことも考えましたが、五回目は兼業と専業、六回目はアマチュアとプロ、どちらかを切ることができませんでした。矛盾したままになっているのが心残りです。
それから、四回目の剣と刀、六回目の金融商品の優劣と運用結果の件は、後付けです。確認・修正のため、読み返していたら思いついてしまったネタです。最初から書いていたわけではありません。正直に白状します。
七回目はインフレ・デフレを自然現象にたとえました。「こじつけぢから」の本領発揮です。お金の流れが水の流れに似ていることは、議論を待たないと思います。当初は津波をイメージしたのですが、不謹慎なのでやめました。この回自体を落とすことも考えましたが、債券と現金がインフレの直撃を受けることは、特に今後、意識しておく必要がありますので残すことにいたしました。
八回目は戦略と戦術です。最終回にこのテーマについて書くことは、実は後になってから決めました。最初に思いつきそうなことなんですが、シリーズを着地させることよりも、できるだけたくさん書こうと思っていろいろテーマを出していった最後に出てきたんです。我ながらちょっと意外でした。内容はグランドフィナーレにふさわしく(?)、さっぱり結論が分からない終わり方になっています。ですが「これでいいのダ!」と思います。「正解がない」が正解なんですから。
以上が連載の内容についての思い出ばなしです。結局のところ、テーマを思いついたものについては特に落とすことなく全部書きました。書き方には配慮しましたけれど。
次に、年末年始に連載の書き溜めをしていた頃の私のことをお話しします。
私の特異体質、というわけでもないのですが、実は秋口からこのかた数ヶ月来、私は精神活動、たとえば読書をしたり文章を考えたり計算ロジックを考えたりすると熱っぽくなるというやっかいな症状に苦しんでおりました。心因性発熱(高体温症)というらしいですね。ったく、某ゲーム機じゃあるまいし。
・・・。
すみません、不適切なことを申し上げました。
そのため、熱さまシートを何枚カピカピにしたか分かりません(←誇張です)。
ですが、拙いながらも、自分で一応満足できる内容で連載を完結させることができました。本当によかったです(上述のとおり、一部心残りや不謹慎な内容になっていないか心配なところもありますが)。
※現在は上記症状は改善されておりますので、どうぞご心配なく。また、自分で書きたくてやっていることであって、誰かに強制されたりプレッシャーを受けたという事実はありません。念のため。
このブログ自体は私の資産運用記録として続けていきますが、「アセットクラス兵科説」および「軍事的投資仮説」についてはここで一旦筆を置くことにいたします。またインスピレーションに恵まれたら続編を書いてみたいと思いますが、続編があるかどうかは現時点ではなんとも言えません。
とはいえ私は寓話や歴史、戦史や軍事理論が好きですので、そういったものに絡めて雑感雑文を書くことは大いにあり得ます。みなさまにおかれましては、引き続き私の無駄話にお付き合いいただけましたら、本ブログ管理者として感謝感激に堪えません。
今後ともご愛顧(?)のほど、よろしくお願い申し上げます。
業務連絡です。急な海外出張が入りまして、1月23日から2月3日(予定)まで中国に行ってきます。その間はブログの更新を休止しますのでご連絡まで。3月にも出張があるかもしれません。
このシリーズはゆっくり読み直しながら投下するつもりだったんですが、何が起こるか分かりませんので出発前に完結させることにしました。ここのところ毎日投下していたのは、こういう事情があったんです。投下の裏話です(笑)。
でわまた。
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コメント
恐縮&こちらこそのありがとう
こちらこそ
>モ人SYO-GOさん
謝辞は本文で行いましたのでここでは控えますね。
前シリーズはアセットクラスと配分が全体のテーマでしたが、今シリーズは資産運用全般へとテーマが広がっております。その意味では前シリーズを包含する形になっているんだと思います。
書いた順番は逆ですが、軍事的投資仮説の中にアセットクラス兵科説があるという関係です。
インフレについて考えていると、つくづくお金の流れは水の流れ、ひいては血液の流れに似ていると思うんです。ほどよく流れていることが最上。つまったりあふれたりすると大事になります。この制御は脳が担当するべきで、心臓が担当してはいけない、というかできないと思うのですが、政府は中央銀行にプレッシャーをかけていますね。
インフレについていろいろな言説があります。何が起こるか分からないから諸説紛々なんでしょうね。個人的には、起こるのはハイパーインフレではなくて、円安、輸入物価上昇、金利上昇、税負担上昇により生活苦しい、だと考えています。
稼ぐ力がない(定職もしくはスキルがない)人で、かつ金融資産の蓄積が不十分な人にとっては死活問題になります。どちらかあれば乗り切れるでしょう。苦しいでしょうが。
それではまた会う日を楽しみに。
謝辞は本文で行いましたのでここでは控えますね。
前シリーズはアセットクラスと配分が全体のテーマでしたが、今シリーズは資産運用全般へとテーマが広がっております。その意味では前シリーズを包含する形になっているんだと思います。
書いた順番は逆ですが、軍事的投資仮説の中にアセットクラス兵科説があるという関係です。
インフレについて考えていると、つくづくお金の流れは水の流れ、ひいては血液の流れに似ていると思うんです。ほどよく流れていることが最上。つまったりあふれたりすると大事になります。この制御は脳が担当するべきで、心臓が担当してはいけない、というかできないと思うのですが、政府は中央銀行にプレッシャーをかけていますね。
インフレについていろいろな言説があります。何が起こるか分からないから諸説紛々なんでしょうね。個人的には、起こるのはハイパーインフレではなくて、円安、輸入物価上昇、金利上昇、税負担上昇により生活苦しい、だと考えています。
稼ぐ力がない(定職もしくはスキルがない)人で、かつ金融資産の蓄積が不十分な人にとっては死活問題になります。どちらかあれば乗り切れるでしょう。苦しいでしょうが。
それではまた会う日を楽しみに。
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ともあれ、兵科説の第一部より第二部のほうがビッグボリュームとなりましたね(笑)なにかと「金融市場」「世界経済」と軍事的な要素、歴史に共通点が(むりやりでも)見受けられる、という事でしょうか。
天災(インフレ)エントリでコメントしそびれたのですが、確かに「インフレ=じゃぶじゃぶ」というたとえは「水」を意識している、という視点は結構衝撃的でした。土木の分野でも「治水」は重要な要素だと聞きますし。都心の地下にも遊水池(のようなもの)があります。一方、やはり人間の営みに「水」そのものは必要なもの…【津波】と【海】にも通じる要素ですが、なるほど、思いついても書けない内容でしたね(汗)
ひとまずのお休み&本業の都合、ということですが、今後とも訪問させていただきます。約一か月にわたる軍事シリーズ楽しませていただきました。ありがとうございました☆