軍事的投資仮説【6】(非対称の戦争)

※この記事は歴史的事実や金融商品のリスクなどを厳密に検証したものではありません。いわゆる「ネタ」ですので、軽い気持ちでご覧ください。(狼狽えてしまいますから本気で反論しないでくださいね、というエクスキューズ)
 
「アセットクラス兵科説」を発展させ、投資・資産運用のトピックスを軍事的に説明する試みとして「軍事的投資仮説」なる珍説を展開してみたいと思います。六回目の今日は「非対称の戦争」について考えてみましょう。

「非対称の戦争」とは一体何か。一般に正規軍vs非正規軍の交戦を指しますが、具体的にはイスラエル国軍vsパレスチナゲリラ、アメリカ軍vsベトコン、大日本帝国軍vs中国共産党ゲリラ、のような関係を想像してください。

そうです。軍の違いだけではなくて、圧倒的な戦力差が存在している状態です。正面切ってぶつかれば、ほぼ確実に正規軍が勝つでしょう。しかしながら戦力の強弱が必ずしも戦争の勝敗を決定しているわけではありません。

たとえばベトナムでのアメリカ軍は「戦闘」で敗れたことはほとんどありませんでしたが、インドシナの共産化を防ぐことを目的とした「戦争」に敗れています。

この正規軍と非正規軍の関係を軍事的投資仮説により無理矢理、いつものように資産運用に当てはめてみると;

圧倒的な情報収集力と資金力を持っている機関投資家は正規軍、私たち個人投資家は非正規軍であるといえるのではないでしょうか。

※前回の市民軍と傭兵軍の記述と矛盾しています(一般に市民軍は正規軍、傭兵軍は非正規軍)。前回はアマチュアとプロの違いを強調しようとしたのですが、ここでは戦力の違いを強調しようとしたため、対応関係がひっくり返ってしまいました。



前回の記述と矛盾しているにも関わらず「非対称の戦争」を持ち出して機関投資家と個人投資家を対比させたのはなぜか。

それはこの一言を言いたかったからです;

「個人投資家は機関投資家と同じことをやっても勝てない」(たぶん)

別の言い方をするとしたら「機関投資家ができないことをやる個人投資家は勝つ」(かもしれない)

なんだか禅問答みたいになってきてしまいましたね。



・・・。

実は。

このテーマには。

もう一つ重要な論点があります。

それを語っていいのかわるいのか、私は悩みました。

でも。

やっぱり語るべきだって思ったんです。

だって。

この文章はネタだから(爆)。



非対称の戦争におけるもう一つの論点。

それは・・・。

「兵器の性能は、戦争の帰趨に、決定的な影響を与えない」ということです。

このことの意味をおわかりいただだけるでしょうか。

これはつまり、「金融商品の優劣は、資産運用の結果に、決定的な影響を与えない」ということを意味します。

・・・。

投資家にとって明らかに不利な金融商品は存在するかもしれません。ですが、そこそこの金融商品であるならば、金融商品自体の優劣、たとえば信託報酬などのコストや流動性、期待リターンなどの性質(性能)よりも、私たち投資家がどのように活用・利用(まさに「運用」)するのかこそが資産運用結果に大きく影響するのかもしれない、という考え方です。

軍事的投資「仮説」らしくなってきましたね(笑)。

もっともこれは検証不可能です。そのときの選択が正しいんです。そう思うしかないじゃないですか。時間は巻き戻せないんですから。

第二次ポエニ戦争を勝利に導いたローマの将軍、スキピオ・アフリカヌスは語っています。「我らローマ軍は、勝って奢らず、負けてくじけない」と。

孔子もこんな言葉を残しています。「楽しんで、楽しみにおぼれず、悲しんで、悲しみにおしつぶされない」と。

どんな結果になっても、その結果を受け止めて、前を向いて進みましょう。私もそうします。

・・・ちょっとお説教臭くなってしまいましたね。みなさまにおかれましては、釈迦に説法だったと反省しております。
関連記事

コメント

一度しかない人生だもの(みつお)

「我らローマ軍は、勝って奢らず、負けてくじけない」

スキピオ、いい言葉いいますねぇ~確かにローマ人らしい質実剛健さがにじみ出ている。

あと、オタク臭い反応で申し訳ないんですが「金融商品の優劣が~」のくだりで「モビルスーツの性能が~」に読み違えてしまいました。ガンダムかと。シャアかと。

あと、株式市場にしろ、それを包括した金融資産にしろ「後からでしか検証できない」「だから、やってみて結果は受け入れようぜ」ってのはホントに大事な事だと思います。経済学者(誰だったか?ジュレミーシーゲル先生??)が

「我々は過去の相場に対してたった一つのサンプルがあるに過ぎない」
「有利、不利がはっきりしている歪み(アノマリー)は広く知られる事でなくなる。しかし、見向きもされなくなるとひっそりとよみがえる」

こんな風に言っていたのを思い出しました。

やってみりゃいいんです。正規軍と同じ方法でも、違う方法でも、なんでもかんでも。自分が「有利・不利」だと信じる根拠があるなら、自分で決める事ですもんね。

(でもゲリラだけど市民兵って意外とアリじゃないですか?(爆))

あと2回

>モ人SYO-GOさん

このシリーズもあと2回のところまできました。自由にやって結果を受け入れるという話しは最終回のオチになりますので、このコメントでは触れないでおきますね。

モビルスーツの性能が・・・というくだりは、そういえばかの赤い彗星が自らを鼓舞するように叫んでいたことを思い出しました。戦いは数だよと某中将が語っていたことも思い出します。

ゲリラで市民兵というのはレジスタンスなどの抵抗勢力を想像しますね。ただ現代の国際法ではどうなんでしょうね。このあたり、私にはよくわかりませんでした。

No title

山辺柴刈さん、
>たとえば信託報酬などのコストや流動性、期待リターンなどの性質(性能)よりも、私たち投資家がどのように活用・利用(まさに「運用」)するのかこそが資産運用結果に大きく影響するのかもしれない、という考え方です。

同感です。。

極端な話、2階建て高コスト高リスクだけど高リターンの投信でも時期をうまく選んで運用すれば高い運用益を上げられる可能性はあります。最近のようなリスクオンの時期ですと中短期だけこのような投信で運用するのもありでしょう。(私はやりませんが)

これを超長期にホールドすると損をするでしょうけど、特性を見て「どのように運用するか」だと思います。

コメントありがとうございます

> Tansney Gohnさん

はじめまして。

金融商品の中身をチェックすることはとても大事なことですが、その金融商品をどうやって活用するかということも大事だと思って書きました。

損、という言葉も、元本割れの場合と機会損失を指している場合で区別されるべきなのかもしれません。

いずれにせよ、全て投資家の自由ですよね。コメントいただきましてうれしいです。

No title

はじめまして

>「個人投資家は機関投資家と同じことをやっても勝てない」(たぶん)
>「機関投資家ができないことをやる個人投資家は勝つ」(かもしれない)

この話には大いに共感します。

世に出回っている投資の本を書いている著者の多くは、元プロなので、機関投資家に近い立場で書いています。
それを読んだ個人投資家が同じことをやってもほとんど勝てないと思いますね。

私はメインがFXなので余計にそれを感じます。

毎年参加される方が、次々と資産を失って退場される有様を見ていると、戦車や武装ヘリが行きかう戦場を、ナイフ一本でで生き延びているような感じです。

No title

>しらいゆうき さん

コメントいただきありがとうございます。我が意を得たり、という気がします。プロのマネは、素人である私たちにはできないと思うんです。だからこそ、彼らができないことをやることによって成功を目指したい、そう考えています。

FXがメインということなのでETFメインの私とはツールが異なりますが、共感いただけてうれしく思いました。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)