軍事的投資仮説【4】(戦術編その2)

※この記事は歴史的事実や金融商品のリスクなどを厳密に検証したものではありません。いわゆる「ネタ」ですので、軽い気持ちでご覧ください。(狼狽えてしまいますから本気で反論しないでくださいね、というエクスキューズ)
 
「アセットクラス兵科説」を発展させ、投資・資産運用のトピックスを軍事的に説明する試みとして「軍事的投資仮説」なる珍説を展開してみたいと思います。四回目の今日は、前回に引き続いて戦術を考えてみましょう。

かのスペイン無敵艦隊とイングランド海軍の激突で名高い、アルマダの海戦。どちらも大砲を搭載した帆船であるガレオン船が主力でした。しかしながら両軍の作戦には大きな違いがありました。

スペイン軍は、帆を狙って砲撃を行いました。帆船ですから帆が損傷すれば動けなくなります。敵の足を止めて乗り移っての白兵戦を考えていたのです。

一方、海賊とも呼ばれたフランシス・ドレイク提督率いるイングランド軍は、スペイン軍の大砲の威力を把握した上で、接近して船体を狙って砲撃を行いました。水兵同士の白兵戦ではなく、船そのものを沈めてしまう作戦を採用したのです。

この一連の海戦に勝利したイングランドは海洋覇権に向かって大きな一歩を踏み出すことになりました。



この両軍の大砲の狙いの違いを、軍事的投資仮説により無理矢理読み替えてみるとしたら・・・資産運用におけるインカムゲイン狙いとキャピタルゲイン狙いに似ている、ような気がする・・・(ううっ、苦しい、大体どっちがどっちなんだ?)。

実際のところはインカム・キャピタルの両ゲインは対立する概念ではないと思いますが、正統なインデックスファンドが配当金を自動的に再投資することにより基準価額が上昇していくのはどっちなんだと聞かれると、よく分かりません。

両者を合計してトータルリターンと呼びますが、私自身は含み損益部分と実現部分として区別しています。評価金額総額と予備資金という管理をしているからです。トータルリターンが知りたいときは、東証様のETF別の週次レポートをチェックしますが、トータルリターンが何パーセントなのかはあまり気にしていません。

分配金や配当・利息が払い出される金融商品と、自動的に再投資したり値上がりを目指すタイプの金融商品とを、うまく自分の目的に合わせて使い分けるのがよいのかなと思います。



・・・。

実は。

この回には別ネタあります。ボツにするのがもったないので公開しますね。

内容は本編と同じで、キャピタルゲインとインカムゲインの話しです。こちらのほうが納まりがよい気がするのですが、アルマダの海戦に言及したい気持ちが勝ってしまい、別ネタ扱いになりました。



剣と刀について。

剣はソード、刀はブレード。どちらも人が手に持って使う武器ですが、剣は打撃を目的としていて、刀は斬撃を目的としています。一般には剣はまっすぐで、刀は湾曲しています。

剣は棍棒から派生した武器で、どんな相手にも使えます。鎧の上から打撃してもダメージを与えることができますが、直撃しないと有効な打撃になりません。

刀は刃物そのものですので、殺傷力が高いです。ただし鎖かたびらや甲冑を身につけた相手には歯が立ちません。もっとも甲冑は体格に合わせるオーダーメイドであり、当時の生産能力的に希少かつ高価なはずなので、全員が身につけていたわけではなかったと思います。またこれら鉄製の鎧は高温多湿、砂漠、水上(船上)などの環境での使用に適しません。

※蛇足ですが念のため補足しますと、高温多湿の環境では不快極まりないと思います。砂漠の場合は蒸し焼きになりかねません。水上では、万一船から落ちたらそのまま沈んでしまいます。砂漠の遊牧民や海賊が湾曲刀を携えているのは、そのほうが戦闘時に効果的だからです。

※余談です。砂漠で甲冑は無理みたいな書き方をしましたが、十字軍騎士たちは着ていたようですね。個人的な趣味ですが、ライオン・ハート(リチャード獅子心王)は甲冑姿でいてほしいし、サラーフ・アル・ディン(サラディン)には湾曲刀を携えていてほしいです。

この剣と刀の関係を軍事的投資仮説により無理矢理読み替えてみるとしたら、直撃が必要な剣はキャピタルゲイン狙い、かすり傷でも有効な刀はインカムゲイン狙いに相当するのではないでしょうか(なんとなく、ですが)。

日本は刀の文化ですので、みなさんはインカム狙いが好きかもしれませんね、ってそんなことないですよね。今回もいい加減なことを申し上げました。失礼いたしました。
関連記事

コメント

No title

なるほど、今回の「トータルリターンとキャピタルゲイン・インカムゲインの違い」に言及する為に前々回の「防衛軍法」の下地が必要だったわけですね。

って没原稿の「剣と刀」もスゴイ(笑)結論だけトンデモ(褒め言葉)というギャップにいつもやられております(笑)あと、何気に甲冑のメリットデメリットと「それでも十字軍のみなさんは着ていた」というのもいろいろ考えさせられました。彼らからするとアイデンティティという面もあったのかな?なんて考えてみたり…

No title

>モ人SYO-GOさん

三回目の後に防衛軍法を持ってきたのは確信犯なんですが、防衛軍法の後に四回目を持ってきたのは無意識です。ご指摘いただくまで気づきませんでした。言われてみればおっしゃるとおりで、驚いてしまいました。

剣と刀の話しは、実は後付けなんですが、書きたくなってしまって追記しました。内容がマニアックすぎますね。おまけに検証も不足しています。兵装の研究者のかたに怒られてしまいそうです。

甲冑姿の騎士は戦場でさぞや見映えがしたと思います。もっとも甲冑はクロスボウや火縄銃の発達により無用の長物になり、騎士は、より軽装の銃士に代わってゆくのですが、その話しは資産運用とは別ですのでここでは踏み込みません。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)