日経カバコ月次ウォッチ(2016/01)

はじめに(←本シリーズの説明)



※単位は円、純資産および終値は1口当たり。▽はコールプレミアムを示す。
※日経平均株価および日経平均カバードコール指数は日本経済新聞社によります。
※権利行使価格は推定価格をプロットしたものです。
※1565純資産および終値は東証のページから数値をプロットしています。
※コールプレミアムは大取のデータを参照しています。


 
1月SQ値は17,420.01となり権利行使価格の20,000円を下回りました。

2月SQの権利行使価格は18,750円、コールプレミアムは145円と思われます。

以下はSQ前日の日経平均株価終値に1.05を乗じた数値を超える最少の権利行使価格と、その権利行使価格のSQ日のコールプレミアム終値を調べたものです。実際の分配金は費用や配当などにより必ずしもコールプレミアムの合計と同じではありません。

SQ月
 権利行使価格
 コールプレミアム
02月
18,750円
145円
03月


04月


合計

145円

過去の分配金はこちらを参照ください。



【指数の比較】

SQ日
日経平均
変動率
日経カバコ
変動率
差異
C.P.

2015/01/09
17,197.73

14,930.35




2015/02/13
17,913.36
4.2%
15,674.66
5.0%
0.8%
135

2015/03/13
19,254.25
7.5%
16,697.03
6.5%
-1.0%
50

2015/04/10
19,907.63
3.4%
17,346.43
3.9%
0.5%
100

2015/05/08
19,379.19
-2.7%
16,932.76
-2.4%
0.3%
55

2015/06/12
20,407.08
5.3%
17,846.11
5.4%
0.1%
110

2015/07/10
19,779.83
-3.1%
17,327.29
-2.9%
0.2%
35

2015/08/14
20,519.45
3.7%
18,103.36
4.5%
0.7%
140

2015/09/11
18,264.22
-11.0%
16,130.21
-10.9%
0.1%
21

2015/10/09
18,438.67
1.0%
16,437.25
1.9%
0.9%
170

2015/11/13
19,596.91
6.3%
17,381.65
5.7%
-0.5%
260

2015/12/11
19,230.48
-1.9%
17,100.28
-1.6%
0.3%
50

2016/01/08
17,697.96
-8.0%
15,823.90
-7.5%
0.5%
105









累計
17,697.96
2.9%
15,823.90
6.0%
3.1%
1,231

前月
19,230.48
11.8%
17,100.28
14.5%
2.7%
1,126









はSQ値が権利行使価格を超過しなかったことを示し、はSQ値が権利行使価格を超過したことを示す。

12月SQ日から11月SQ日の比較では、日経平均が前月比-8.0%だったのに対して日経カバコは前月比-7.5%となりました。今月も日経平均が権利行使価格を下回りましたので、日経カバコが優勢となりました。

2015年の結果としては日経平均は2.9%、日経カバコは6.0%ということで、日経カバコが勝ちました。2015年はSQ値が権利行使価格を超過したことが4回もあったのですが、日経カバコのほうがパフォーマンスがよくなっています。たった1回しか超過しなかったのに日経平均が勝った2014年とは対照的な結果です。(2014年10月31日の日銀追加緩和発表で日経平均が急騰し日経カバコが追従できなかったことがありました)



【ETF一口当たり純資産の比較】

SQ日
1321_225
変動率
1565_カバコ
変動率
差異
2015/01/09
17,574.20

14,669.00


2015/02/13
18,304.40
4.2%
15,399.00
5.0%
0.8%
2015/03/13
19,681.90
7.5%
16,337.00
6.1%
-1.4%
2015/04/10
20,463.80
4.0%
17,054.00
4.4%
0.4%
2015/05/08
19.934.30
-2.6%
16,578.00
-2.8%
-0.2%
2015/06/12
20,992.70
5.3%
17,431.00
5.1%
-0.2%
2015/07/10
20,133.70
-4.1%
16,977.00
-2.6%
1.5%
2015/08/14
20,881.90
3.7%
17,637.00
3.9%
0.2%
2015/09/11
18,593.50
-11.0%
15,726.00
-10.8%
0.1%
2015/10/09
18,892.10
1.6%
16,076.00
2.2%
0.6%
2015/11/13
20,079.00
6.3%
17,011.00
5.8%
-0.5%
2015/12/11
19,699.60
-1.9%
16,704.00
-1.8%
0.1%
2016/01/08
18,151.70
-7.9%
15,479.00
-7.3%
0.5%






分配金
230.00

-








トータルR
18,381.70
4.6%
15,479.00
5.5%
0.9%
前月
19,929.60
13.4%
16,704.00
13.9%
0.5%








こちらはそれぞれの指数に連動しているETFの一口当たり純資産の比較です。指数に対して日経平均構成銘柄の配当金の要素が加わりますので、指数の変動とは動きが若干異なります。

1565_日経カバコは2014年に入ってからは、従来の指数連動有価証券での運用ではなくて、225先物によるカバードコール運用になっています。したがって指数の変動から乖離がでる場合があることと、分配金が出ないことに注意が必要です。

私はETFを比較する際には通常は市場価格を使用しているのですが、この数表では一口当たり純資産の比較にしています。これは1565_日経カバコの取引量が大きくないので市場価格を使用するとイレギュラーな変動率になるかもしれないということを危惧したからです。



【指数の差異】

2015年が終わりましたのでここまでの指数の差異を見ておきましょう。(注:この差異は絶対値の比較であって変動率の比較ではありません。参考程度とお考えください。)

2010年からのグラフですが、当初は日経平均株価と日経カバードコール指数との間ではそれほど差はありませんでした。2012年末からいわゆるアベノミクス、異次元緩和が実施されて日経平均が伸張しましたが日経カバコは追従できず差が広がっていきました。

2014年はこつこつと日経カバコが差を縮めてきたのですが、上述のとおり2014年10月31日の追加緩和発表により日経平均は急騰し、再び差が広がりました。

2015年前半は日経平均が久しぶりに20,000円を超えて楽観的な雰囲気でしたがそれも夏まで。中国の株安を契機に世界株安に突入します。日経平均が下落したため日経カバコとの差異は縮小していきました。それでも取引を停止するなどの中国政府の荒療治と9月時点の北米利上げを延期したことにより世界の株価は持ち直し、12月1日には日経平均が再び20,000円をつけました。

12月には北米利上げが発表されてリーマンショック以来の金融緩和から正常化へ向けて動き出し2016年も期待できそうだったのですが・・・年が明けてからは再び中国の景気不安が再燃し、日経平均は戦後初の年初来5日続落というのが目下の情勢です。

日経平均が下落すると短期的に日経カバコとの差は縮まるのですが、やはり横ばいの相場が続かないとなかなか差は縮んでいきませんね。




【1565純資産と指数の差異】

こちらは日経カバードコール指数と、その指数への連動を目指す1565_日経カバコETF純資産の差を取ったものです。1565_日経カバコETFは2013年以前は指数連動証券での運用で分配金を払い出していたのですが、2014年から解約による純資産減少により先物でのカバードコール運用になっています。

2013年以前では差異がガクッと縮まるときがあることがわかりますが、これは分配金を払い出したことによる純資産減少によるものです。2014年に入ってからはじわじわと指数と純資産の差がマイナス方向に広がっていることがわかります。これは推測ですが先物運用に変わったことによるロールオーバーのコスト(洗い替え時の取引手数料など)や信託報酬によるものなのかなと思っています。

これらの差異グラフは一年に一度更新していこうと考えております。




最後に1月SQ日の所感です。

とにかく年が明けてからの値下がりが激しいです。中国も日本も当局がてこ入れをしている気配があります。何もしなければもっと下落しているのかもしれません。でもいったんはしっかり下げたほうがその後の回復もスムーズだと思うのですが、中国はともかく日本はもうドーピングなしには生きていけない体になってしまったのではないかと切ない気持ちになります。

あ、私は一部例外を除き日本株も中国株も持っていません。当局の介入で相場がゆがむようなところに投資したくないです。



次回SQ日は2月11日→10日です。(11日は祝日でした)


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