日経カバコ月次ウォッチ(2014/09)

はじめに(←本シリーズの説明)



※単位は円、純資産および終値は1口当たり。▽はコールプレミアムを示す。
※日経平均株価および日経平均カバードコール指数は日本経済新聞社によります。
※権利行使価格は推定価格をプロットしたものです。
※1565純資産および終値は東証のページから数値をプロットしています。
※コールプレミアムは大取のデータを参照しています。


 
9月SQ値は15,915.98となり権利行使価格の16,000円を下回りました。

10月SQの権利行使価格は16,750円、コールプレミアムは28円と思われます。

以下はSQ前日の日経平均株価終値に1.05を乗じた数値を超える最少の権利行使価格と、その権利行使価格のSQ日のコールプレミアム終値を調べたものです。実際の分配金は費用や配当などにより必ずしもコールプレミアムの合計と同じではありません。

SQ月
 権利行使価格
 コールプレミアム
08月
16,000円
21円
09月
16,000円
28円
10月
16,750円
28円
合計

77円

過去の分配金はこちらを参照ください。



【指数の比較】
SQ日
日経平均
変動率
日経カバコ
変動率
差異
2014/01/10
15,912.06

13,934.61


2014/02/14
14,313.03
-10.0%
12,617.55
-9.5%
0.6%
2014/03/14
14,327.66
0.1%
12,692.53
0.6%
0.5%
2014/04/11
13,960.05
-2.6%
12,399.74
-2.3%
0.3%
2014/05/09
14,199.59
1.7%
12,654.22
2.1%
0.3%
2014/06/13
15,097.84
6.3%
13,554.97
7.1%
0.8%
2014/07/11
15,164.04
0.4%
13,691.49
1.0%
0.6%
2014/08/08
14,778.37
-2.5%
13,361.77
-2.4%
0.1%
2014/09/12
15,948.29
7.9%
14,446.92
8.1%
0.2%
2014/10/10











累計
15,948.29
0.2%
14,446.92
3.7%
3.4%








8月SQ日から9月SQ日の比較では、日経平均が前月比7.9%だったのに対して、日経カバコは前月比8.1%となりました。SQ値は権利行使価格を超えませんでした。

年初SQ日から直近SQ日の比較では、2014年に入ってからSQ値が権利行使価格を超えたことはありませんでしたので、日経平均が0.2%であるのに対して、日経カバコは3.7%となっています。今のところは日経カバコの方が有利な状況です。



【ETF一口当たり純資産の比較】
SQ日
1321_225
変動率
1565_カバコ
変動率
差異
2014/01/10
16,227.40

13,775.00


2014/02/14
14,594.90
-10.1%
12,492.00
-9.3%
0.7%
2014/03/14
14,616.50
0.1%
12,517.00
0.2%
0.1%
2014/04/11
14,345.20
-1.9%
12,398.00
-1.0%
0.9%
2014/05/09
14,590.60
1.7%
12,559.00
1.3%
-0.4%
2014/06/13
15,513.00
6.3%
13,447.00
7.1%
0.7%
2014/07/11
15,394.10
-0.8%
13,533.00
0.6%
1.4%
2014/08/08
15,000.60
-2.6%
13,171.00
-2.7%
-0.1%
2014/09/12
16,193.90
8.0%
14,225.00
8.0%
0.0%
2014/10/10











分配金
199.00


-







トータルR
16,392.90
1.0%
14,225.00
3.3%
2.2%








こちらはそれぞれの指数に連動しているETFの一口当たり純資産の比較です。指数に対して日経平均構成銘柄の配当金の要素が加わりますので、指数の変動とは動きが若干異なります。たとえば4月SQ日時点の日経平均が前月比-2.6%だったのに対して、1321_225は前月比-1.9%でした。これは3月末の配当金が加算されたことによります。

1565_日経カバコは2014年に入ってからは、従来の指数連動有価証券での運用ではなくて、225先物によるカバードコール運用になっています。したがって指数の変動から乖離がでる場合があることと、分配金が出ないことに注意が必要です。

私はETFを比較する際には通常は市場価格を使用しているのですが、この数表では一口当たり純資産の比較にしています。これは1565_日経カバコの取引量が大きくないので市場価格を使用するとイレギュラーな変動率になるかもしれないということを危惧したからです。



最後に9月SQ日の所感です。

円安の進行にともなって、日経平均はじわじわと右肩が上がりで推移しました。最終売買日である9月11日に権利行使価格である16,000円に届くかどうか注視していましたが、もう一歩及ばず、というところでした。先月の段階では16,000円を試すのは難しいのではないかと思っていましたが、ふたを開けてみると結構きわどいところまで日経平均が上昇してきました。

10月SQに向けた権利行使価格は16,750円ということで、今月同様、よりいっそう円安が進行すれば日経平均が権利行使価格に届くこともありうるのかもしれませんね。しかしながらコールプレミアムは前回同様の28円ということで、増減ありませんでした。

1565_日経カバコについては、8月29日に「投資信託約款変更のお知らせ」が適時開示に掲載され、9月26日から約款が変更されることが通知されました。といっても内容は、現状を追認する、というものです。すなわちもともとは指数連動有価証券への投資という形でスタートした1565_日経カバコでしたが、信託財産の減少により2014年に入ってからは225先物などのデリバティブ運用に変更されていました。

その状態を正式に約款に反映させるための約款変更であると私は理解しています。(違っていたらご指摘ください)

結局以前のように指数連動有価証券を買い付けてコールプレミアム収入を分配金として払い出す形のETFには戻らないのでしょうね。とはいえコールプレミアムは指数に組み込まれていますのでプレミアム収入は基準価額の上昇という形で実現されていくことになります。むしろその方が望ましいと考えるかたもおられるかもしれません。

私は分配金がほしかったのですが・・・。



次回SQ日は10月10日です。

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