日経カバコ月次ウォッチ(2014/08)

はじめに(←本シリーズの説明)



※単位は円、純資産および終値は1口当たり。▽はコールプレミアムを示す。
※日経平均株価および日経平均カバードコール指数は日本経済新聞社によります。
※権利行使価格は推定価格をプロットしたものです。
※1565純資産および終値は東証のページから数値をプロットしています。
※コールプレミアムは大証のデータを参照しています。


 
8月SQ値は15,036.83となり権利行使価格の16,000円を下回りました。

9月SQの権利行使価格は16,000円、コールプレミアムは28円と思われます。


日経平均株価は7月末にかけてゆるゆると上昇してきたのですが、7月末をピークに今度はゆるゆると下落し、SQ値は権利行使価格を下回りました。最終売買日の翌日(SQ日)となる8月8日には、米国のイラク空爆報道を受けて15,000円を割り込む暴落となりました


以下はSQ前日の日経平均株価終値に1.05を乗じた数値を超える最少の権利行使価格と、その権利行使価格のSQ日のコールプレミアム終値を調べたものです。実際の分配金は費用や配当などにより必ずしもコールプレミアムの合計と同じではありません。

SQ月
 権利行使価格
 コールプレミアム
08月
16,000円
21円
09月
16,000円
28円
10月


合計

49円

過去の分配金はこちらを参照ください。



【指数の比較】
SQ日
日経平均
変動率
日経カバコ
変動率
差異
2014/01/10
15,912.06

13,934.61


2014/02/14
14,313.03
-10.0%
12,617.55
-9.5%
0.6%
2014/03/14
14,327.66
0.1%
12,692.53
0.6%
0.5%
2014/04/11
13,960.05
-2.6%
12,399.74
-2.3%
0.3%
2014/05/09
14,199.59
1.7%
12,654.22
2.1%
0.3%
2014/06/13
15,097.84
6.3%
13,554.97
7.1%
0.8%
2014/07/11
15,164.04
0.4%
13,691.49
1.0%
0.6%
2014/08/08
14,778.37
-2.5%
13,361.77
-2.4%
0.1%






累計
14,778.37
-7.1%
13,361.77
-4.1%
3.0%








7月SQ日から8月SQ日の比較では、日経平均が前月比-2.5%だったのに対して、日経カバコは前月比-2.4%となりました。SQ値は権利行使価格を超えませんでしたが、あまり差はありませんでした。

年初SQ日から直近SQ日の比較では、2014年に入ってからSQ値が権利行使価格を超えたことはありませんでしたので、日経平均が-7.1%であるのに対して、日経カバコは-4.1%となっています。今のところは日経カバコの方が有利な状況です。



【ETF一口当たり純資産の比較】
SQ日
1321_225
変動率
1565_カバコ
変動率
差異
2014/01/10
16,227.40

13,775.00


2014/02/14
14,594.90
-10.1%
12,492.00
-9.3%
0.7%
2014/03/14
14,616.50
0.1%
12,517.00
0.2%
0.1%
2014/04/11
14,345.20
-1.9%
12,398.00
-1.0%
0.9%
2014/05/09
14,590.60
1.7%
12,559.00
1.3%
-0.4%
2014/06/13
15,513.00
6.3%
13,447.00
7.1%
0.7%
2014/07/11
15,394.10
-0.8%
13,533.00
0.6%
1.4%
2014/08/08
15,000.60
-2.6%
13,171.00
-2.7%
-0.1%






分配金
199.00


-







トータルR
15,199.60
-6.3%
13,171.00
-4.4%
1.9%








こちらはそれぞれの指数に連動しているETFの一口当たり純資産の比較です。指数に対して日経平均構成銘柄の配当金の要素が加わりますので、指数の変動とは動きが若干異なります。たとえば4月SQ日時点の日経平均が前月比-2.6%だったのに対して、1321_225は前月比-1.9%でした。これは3月末の配当金が加算されたことによります。

1565_日経カバコは2014年に入ってからは、従来の指数連動有価証券での運用ではなくて、225先物によるカバードコール運用になっています。したがって指数の変動から乖離がでる場合があることと、分配金が出ないことに注意が必要です。

私はETFを比較する際には通常は市場価格を使用しているのですが、この数表では一口当たり純資産の比較にしています。これは1565_日経カバコの取引量が大きくないので市場価格を使用するとイレギュラーな変動率になるかもしれないということを危惧したからです。



最後に8月SQ日の所感です。

日経平均はほぼ横ばいで推移しており、先月同様、結果的には権利行使価格を超えるどころか近づきもしませんでした。今月もカバコが勝ちました。来月も権利行使価格は16,000円に設定されました。昨日の下落をみますと日経平均16,000円というのは難しいのではないかと思います。ですがコールプレミアムは前月が21円だったのに対して今月は28円ということで、前月よりは16,000円を超える可能性(?)が高いということが言えるのではないかと思います。

可能性というよりはむしろボラティリティが上昇した、という解釈のほうが正しいのかもしれませんね。

1565_日経カバコは7月22日に大きな売買があり、7月25日にはさらに大きな出来高を記録して年初来高値を更新しました。冒頭のグラフでも1565_日経カバコの終値が純資産を突き抜ける日があったことがわかります。一体どなたが購入したのでしょうか。もちろん私には知る由もありませんが。



次回SQ日は9月12日です。


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