毎月分配投信と無分配投信とETFの比較(その2)

前回に引き続き、今回は海外リートのアセットクラスについて、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)、eMAXIS先進国リートインデックス、1555_上場Aリートを並べてみたいと思います。

これも前回同様ですが、運用の中身がそれぞれ異なりますから単純に優劣を比較することはできませんが、傾向は分かると思います。

分配金は税引き前です。単純化するため月次での分配金再投資を考慮していません。投信3本は基準価額ですが、ETFは市場価格です。



【ワールド・リート・オープン(毎月決算型)】
投信会社:国際投信投資顧問
信託報酬:1.68%

(A)
(B)
(C=B/A)
(D)
(E=D/A)
(F=C+E)

年初値
年末値
変動率
分配金
分配率
トータルR
2010年
5,668
4,984
-12.1%
900.00
15.9%
3.8%
2011年
5,040
3,966
-21.3%
900.00
17.9%
-3.4%
2012年
3,950
4,395
11.3%
740.00
18.7%
30.0%
2013年
4,482
4,447
-0.8%
760.00
17.0%
16.2%
2014年
4,443








【eMAXIS 先進国リートインデックス】
投信会社:三菱UFJ投信
信託報酬:0.65%

(A)
(B)
(C=B/A)
(D)
(E=D/A)
(F=C+E)

年初値
年末値
変動率
分配金
分配率
トータルR
2010年
10,595
11,150
5.2%
0.00
0.0%
5.2%
2011年
11,317
10,894
-3.7%
0.00
0.0%
-3.7%
2012年
10,859
14,788
36.2%
0.00
0.0%
36.2%
2013年
15,114
18,179
20.3%
0.00
0.0%
20.3%
2014年
18,120








【1555_上場Aリート】
管理会社:日興AM
信託報酬:0.45%程度

(A)
(B)
(C=B/A)
(D)
(E=D/A)
(F=C+E)

年初値
年末値
変動率
分配金
分配率
トータルR
2010年






2011年
1,005
843
-16.1%
24.00
2.4%
-13.7%
2012年
873
1,228
40.7%
48.20
5.5%
46.2%
2013年
1,248
1,270
1.8%
46.80
3.8%
5.5%
2014年
1,276








海外リートは海外債券に比べてもともと分配利回りが高いことが多いようで、前回取り上げた海外債券の毎月分配型投信であるグローバル・ソブリン・オープンの分配利回りが6~8%だったのに対して、ワールド・リート・オープンは15~18%という驚異的な分配利回りを記録しています。

もっとも基準価額の変動と合わせてみれば、無分配投信であるeMAXIS先進国リートインデックスのトータルリターンには及ばないことが分かります。信託報酬の差も効いているのだと思われます。

海外債券と同様に、毎月分配型は無分配型に比べて、値上がり時の値上がり率が小さく、値下がり時の値下がり率が小さい傾向が見られます。高い分配率を維持するために元本を取り崩して分配していることによると思われます。

これをもってリスク(振れ幅)が小さいと言えるのかといえば、それはそうなんだろうと思います。もっともリスク管理を元本を取り崩す分配によって行うことには是非があるかもしれません。

海外リートに投資する国内ETFには1555_上場Aリートがありますが、ご覧になってお分かりいただけるように、上記二つの投信とはちょっと違う動きになっています。1555_上場Aリートは長らく国内ETF唯一の海外リートETFだったのですが、2013年12月5日に1590_iシェアーズ米国リート・不動産株ETFが上場されたことにより、海外リートに投資する国内ETFは2本になりました。



余談ですが、私も時々このブログへの検索ワードをチェックしています。すると「ワールド・リート・オープン」というキーワードが意外と多いです。それだけこの投信に興味を持っている人が多いのだと思います。

かくいう私も分配利回りの高さに惹かれて一時期投資していたことがあります。今は手放して1555_上場Aリートに切り替えてしまいましたが。

リートについては基準価額が一定で、一定の分配金が出ることを私は望んでいます。もちろん元本が値上がりにより増えていくことは望ましいことではありますが、追加投資がしづらくなるのがネックです。



以上、2回に分けて毎月分配型投信と無分配投信とETFを並べてみましたが、改めて私の所感を述べてみたいと思います。

毎月分配型投信に人気がある理由は、やはり分配金が出ることだと思います。ただし高い分配利回りを記録している毎月分配型投信は、元本の取り崩して分配をしているため基準価額が下落するということを理解しておかねばなりません。それを分かっていればあとは個人の自由で、どう活用するかは人それぞれです。

ネット上では毎月分配型投信を好む人と無分配型投信を好む人との間で活発な議論が行われています。一般的には無分配型投信の方が運用効率がよいようですが、毎月分配型投信にせよ無分配型投信にせよ、とにかく投資を始めようとして投信を購入することだけでも大したものだと私は思っています。

自分の目的に合わせて、金融商品の性質を調べて、納得のいく資産運用ができたらいいなと思います。

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